「幸いの在り処」 千葉広一
2021年9月22日(水)~ 2022年3月7日(月)
会期中のグランシップ開館時間にご覧いただけます。
※休館日を除く。休館日はこちら。
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ショーウインドウ〈西側〉「不在の家」
ショーウインドウ〈東側〉「不在の教室」
エントランスホール「日々」
2Fエスカレーター踊り場「昨日、雲に触れた」
3Fエスカレーター付近「在り処」
千葉広一
1967 埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ
1992 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
【主な作家活動】
2012 個展「いつか・どこか・きっと」ギャラリーsensenci(静岡)
2021 「MAXA52012」KONTORSGalleri(デンマーク)
2013 「写真新世紀2013」佳作 東京都写真美術館(東京)
2014~2016 静岡新聞日曜版に詩人・平田俊子のエッセイ挿画として作品連載(全88回)
2016 「めぐるりアート静岡」旧マッケンジー住宅、東静岡アート&スポーツ/ヒロバ(静岡)
2017~2020「めぐるりアート静岡」東静岡アート&スポーツ/ヒロバ(静岡)
【作家の言葉】
突然失われるものがある。
いつの間にか失われているものがある。
当たり前の日常がこんなにも儚く尊いものだったと気付かされる、今。
明日が今日の続きではなくなる、今。
だから立ち止まって自問する。
僕らは大切なものを大切にできているだろうか?
愛すべき存在を愛することができているだろうか?
めぐるりアート+ キュレーター白井嘉尚による作家紹介
思春期、孤独、不安、家族、別れ、旅立ち…。千葉広一の作品は、誰もが秘める心のゆらぎを映しだす。
「いまは、明日を考えると暗鬱な気持ちになることの多い時代です。だからこそ、いま生きている時間の大切さ、誰もが本当は持っているやさしさを思い出してほしい」。
2年前、千葉が「めぐるりアート静岡」に寄せたこの言葉は、コロナ禍の今、そのまま痛切なメッセージとして響く。
今回、グランシップでは、写真作品と空間を仮設するインスタレーションによって、失われることで見えてくる「存在」と、自分と他者を思う「不在」をめぐり作品が展開される。
(Art@東静岡(グランシップ)キュレーター 白井嘉尚)