「静岡JAM2026」出演 ギタリスト・ソエジマトシキさんインタビュー
静岡を拠点に、国内外でのライブ活動やYouTubeで世界へ音楽を発信し続けるソエジマトシキさん。
アジアツアーを終えたばかりのソエジマさんに、『静岡JAM2026』に向けてお話を伺いました。
- 佐賀県で過ごした中学生の頃、自宅にあったギターを手に取ったことがきっかけで音楽を始め、上京後はギター講師をしながら音楽活動を続けられてきました。活動の転機となったのはYouTubeでの動画配信。今も動画には様々な国の方からコメントが寄せられていますね。
動画配信自体は2018年の末くらいから始めていて、最初の頃はジャム・セッションに興味がある人に向けたレッスン動画を配信していました。地道に続けていく中で、登録者が4万人くらいまでじわじわと増えていったんですね。そのタイミングで、生徒さんだけを集めたライブを開催して、その時に演奏した「Feel Like Makin’ Love」のカバー動画をYouTubeにアップしたところ、それが初めて100万回再生を超えました。その動画をきっかけに海外からのリスナーが一気に増え、コメント欄にも色々な国の言語が並ぶようになりました。今では、日本と海外のリスナーの比率が逆転しているくらいで、「自分の音が世界に届いた」と実感しました。
-現在は静岡県在住のソエジマさん。首都圏ではなくあえて静岡で創作をすることの良さはどのようなところにありますか。
静岡での生活は、本当に「静岡だからこそ今の自分の音楽が生まれている」と感じるくらい、創作にとって大きな意味があります。東京は世界有数の音楽シーンがある場所で、もちろん最高に刺激的なんですけど、そのぶん常に周りに意識が向いてしまって、「自分の内側を掘り下げる時間」を保つのが難しくなる瞬間もあります。静岡だと、家の周りをふらっと散歩しているときに、本当に良い意味で「ひとりぼっち」になれるんですよね。身近にミュージシャン仲間がたくさんいるわけではないので、「今日あそこでライブがあるな」とか「このあとジャム・セッションがあるな」といった情報に引っ張られることもなく、自分の創作だけに意識を向けられる。良い意味で“浦島太郎状態”になれるような感覚があります。とはいえ、静岡には志の高い人たちがたくさんいて、そういう人が経営する飲食店に行って話を聞いたりすると、音楽とはまた違った角度からすごく刺激をもらえるんです。最近では、東京などで活動するミュージシャン仲間が「静岡の空気を吸いに」うちに遊びに来てくれることも増えて、一緒にセッションしたり、夜には静岡おでんを食べながら語り合ったりしています。そういう時間も含めて、静岡での暮らしが自分の音楽を形づくる大事な要素になっています。
- 「静岡JAM2026」ではバンドメンバーともに登場します。バンドの持ち味は?
僕のバンドは、自分の音楽にとって本当に大きな存在で、僕らが「これがかっこいいよね」と思っていることを、ただひたすら丁寧に積み重ねてきたチームだと思っています。
トレンドを追いかけるよりも、自分たちが心から良いと思えるサウンドやグルーヴだけを信じて続けてきた結果として、少しずつ日本や海外のリスナーにも届いてきた、という感覚が強いです。「静岡 JAM2026」では、そうやって時間をかけて育ててきた僕らのバンド・サウンドを、できるだけそのままの温度感で静岡のみなさんに届けたいと思っています。ステージ上では、僕らが普段から大事にしている空気感やダイナミクス、そして「これが自分たちの好きなサウンドです」と胸を張って言える音をそのまま鳴らしますので、ぜひライブでどんなふうに感じてもらえたのか、終演後に感想なども教えていただけたら嬉しいです。
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