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ピアニスト角野隼斗インタビュー

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9/11(日)M.オルソップ指揮 ポーランド国立放送交響楽団 ピアノ:角野隼斗

■イベントページでは、YouTubeメッセージ動画公開中

ピアニスト角野隼斗インタビュー


©@ogata_photo

公演に関して


――ポーランド国立放送交響楽団とショパン:ピアノ協奏曲第1番のソリストとして共演が決まったときの、率直な感想を教えてください。

素直に嬉しかった反面、とても大きな役目なので全力で頑張らなければというプレッシャーも大きかったです。

――“ポーランドのオーケストラとショパンを演奏する”ということに対しての意気込みを聞かせてください。また、マリン・オルソップとの共演で期待していることはなんでしょうか。

本場のオーケストラと演奏するというのは特別な緊張感がありますが、間近で音を聴くことができるのはとても楽しみです。
マリン・オルソップはジャズやロックの精神も持った方でそう言った意味でも自分の表現に少しでもシンパシーを感じてもらえたら嬉しいなと思っています。

――ショパンの楽曲への思いやショパンコンクールの感想など踏まえて、ショパン:ピアノ協奏曲第1番について思い入れや、どんな演奏をしたいかお聞かせください。

正直に言えば、ファイナルでこの曲を演奏できなかったことがこの曲への想いをさらに深めさせました。ショパンのピアノコンチェルト1番を演奏できる喜びを噛み締めつつ、自分がショパンコンクールで得たものを出し切りたいと思っています。

――ショパンコンクールで印象的な出来事はありましたか?

ある著名なジャズミュージシャンが、僕の演奏をとても面白いと言ってくれました。彼はほとんど今は引退してしまいましたが、いつか会いに行きたいと思っています。

――ショパンコンクールを始め、何度もポーランドを訪れていらっしゃると思いますが、ショパンを生んだ国、ポーランドの印象はいかがでしょうか。

特にワルシャワは何度も訪れていますが、伝統的な建築物、新しい高層ビル、共産圏時代の建物が入り混ざっていて、他のヨーロッパの都市にはない、華やかとも厳かとも違う独特な空気を感じます。だからこそとても惹かれるものがあります。僕自身はほぼ何も話せませんが、ポーランド語の響きがとても好きです。

――「Cateen」の名前でYoutubeチャンネル登録者数が100万人を超える圧倒的な人気を集めていらっしゃいます。Youtubeなどネットでのファンのみなさんがが知っている角野さんとは、また違う側面がこのコンサートでは見られますでしょうか?どんなところに注目してほしいでしょうか。

音楽を本気で愉しむという点ではコンサートもYouTubeも変わりませんが、コンサートの方がより濃度が濃くなっているかもしれません。


音楽に関して


――YouTuber・Cateenとしての独創的な活動がクラシック曲の演奏に与える影響はありますか?もしくは、違うものとして切り替えていらっしゃるのでしょうか?また、ジャズやポップスなど幅広いジャンルへの挑戦にどんなメリットを感じていますか?

どんな作品も、自分が演奏する以上は最終的には自分自身の言葉で表現しないといけません。
即興演奏は最もプリミティブな音楽表現であり、クラシックの再現芸術に取り組む時にも強い影響があります。
即興演奏に重きをおくジャズを学ぶことは(それは語法を学ぶことと、先人の生き方を学ぶことのどちらの意味も含みます)、自分が自分であるにはどうすれば良いかということを深く教えてくれます。

――ピアノソロでの演奏の時と、オーケストラとの共演の時、物理的なピアノの弾き方や表現の違いなど、準備の仕方に違いがあればお聞かせください。

物理的にはもちろんオーケストラとの共演の方が大きな音を必要とするのでたとえば同じppでもダイナミクス、表現はソロの時と変わります。アゴーギクも同様です。

――角野さんのようにピアノが上手になるために必要なことは?

技術的な部分を除けばとにかく沢山の音楽を聴いて自分で思考できるようにすることだと思いますが、僕ももっとピアノが上手になりたいです。


若い世代へ


――若い世代のみなさんは、普段YouTubeなどのオンライン上で音楽に触れる機会が多いと思いますが、「劇場に足を運んで生演奏を聴く」その醍醐味をぜひ、角野さんの言葉で、こども・学生のみなさんにお伝えくださいますか?

どんなジャンルでもライブというその場でしか味わえない空気感、高揚感は何事にも変え難いものだと思いますが、クラシック音楽において特に面白いのは録音では感じることのできない生の音の強いエネルギーです。それを少しでも感じ取ってもらえるために我々奏者は全身全霊を込めています。

――こども・学生をはじめとしたお客様に向けて、角野さんからのメッセージをお願いします。

音楽を聴くこと、演奏することの楽しさをみなさんと共有できたら嬉しいです!

 
その他


――ポーランドは、現在も続くロシアのウクライナ侵攻から避難する人たちを受け入れています。このような時期に、ポーランドの楽団と共演することをどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

ウクライナ侵攻が始まった時、ポーランドの友達が皆ウクライナの支援をしてSNSでも呼びかけているのを見ていて、自分も何かしなければと思いYouTubeでチャリティーライブを行いました。一刻も早い事態の収束を願うばかりです。どんな状況であれ音楽は音楽であって、僕はただ音楽の魅力を届けたいと思っています。
 
――普段の角野さんの過ごし方は?(ピアノをずっと弾いている?ピアノ以外の時間は?趣味はありますか?)

ピアノをずっと弾いています。
最近は(高校の頃は大嫌いだった)地理と歴史にハマっていて気晴らしに調べ物しています。

 ――ファンをはじめ、公演を楽しみにしてらっしゃる方にメッセージをお願いします。

聴きにきてくださる方にとってかけがえのない経験となるように、魂を込めて演奏します。楽しみにしていてください!


出演者Twitter(先日行われたリハーサルの様子)

 

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