5人の言葉の表現者が、静岡の地で三日間に渡り40編の現代詩を創作。できたばかりの作品を、作者自らの朗読・解説で披露します。 ステージで明かされる創作時のエピソードにもご注目を。「ことば」の世界が広がる体験をグランシップで。【出演】 野村喜和夫(詩人) 川口晴美(詩人) 星野智幸(小説家) 環ROY(ラッパー) 水沢なお(詩人)【連詩-RENSHI-とは?】 複数人で短い詩をリレーのように連ねていく創作現代詩。 伝統の中で新たに培われた連歌・連句の美学をもとに、新たに詩の可能性を探ろうと三島市出身の詩人・大岡信を中心に始まりました。 海外でも創作される、静岡県が世界に誇る文芸文化です。 「しずおか連詩の会」では、5行と3行の詩を繰り返し、3日間かけて40編の連詩を創作し発表会で披露します。★前回の「2024年 しずおか連詩の会」の作品・レポートはこちら★ 【しずおか連詩の会、ここに注目!】 (1)「そうだったのか!」発見だらけのエピソードトーク どうしてその言葉が生まれたのか、詩人たちが自らの創作体験を語ります。 「あの人が、あの時に書いた言葉が、まさかこんなところで・・・!」 アーティストたちの創作の秘密に触れられるかも!? (前回の様子)(2)本人の声で語られる、生まれたての詩 できたばかりの連詩が作者本人の声で読み上げられる「聴く」体験は、当日の会場だけの贅沢なひととき。 目で文字を追うこととはまた違った味わいがあります。(3)一期一会&予測不能な展開! その時、そのメンバーだからこそ湧き上がるイメージや言葉の数々。 普段は一人で創作することが多い詩人たちが共同で創作することで、一人では生まれなかった新しい表現ができることも。 (前回の様子)★共同作業で創られる詩の面白さについては、谷川俊太郎さん(第1、4、16、18回に参加)のこちらの動画で!★
(4)会場の皆さんも主役!言葉をかみしめよう。 意外性のある言葉の組み合わせに、びっくりしたり、共感したり。
最初はちょっと難しいと感じた表現も、だんだん心地よくなってきたり。
詩人たちの言葉が描く世界を楽しんでいるうちに、自分の言葉の感覚もいつもより豊かになっているかもしれません。
(前回の様子)
出演者プロフィール
野村 喜和夫(詩人)
詩集『特性のない陽のもとに』で歴程新鋭賞、『風の配分』で高見順賞、『ニューインスピレーション』現代詩花椿賞受賞など。評論『移動と律動と眩暈と』及び『萩原朔太郎』で鮎川信夫賞ほか著訳書多数。 戦後世代を代表する詩人の一人として現代詩の最先端を走り続けている。「しずおか連詩の会」では、2009年より創作の場をまとめるさばき手を務め、今回で20回目の参加となる。
川口晴美(詩人)
1962年福井県小浜市生まれ。早稲田大学在学中に詩を書き始め、1985年に最初の詩集『水姫』(書肆山田)。2009年の『半島の地図』(思潮社)で第10回山本健吉文学賞、2015年の『Tiger is here.』(思潮社)で第46回高見順賞、2021年の『やがて魔女の森になる』(思潮社)で第30回萩原朔太郎賞を受賞。アンソロジー詩集などの編纂も多く手掛ける。「しずおか連詩の会」には2011年以来、2度目の参加。 (写真:木暮伸也)
星野智幸(小説家)
1965年米国生まれ。2年半の新聞記者勤めの後、2年のメキシコ留学。1997年『最後の吐息』(文藝賞)でデビュー。2011年『俺俺』(大江健三郎賞)、2014年『夜は終わらない』(読売文学賞)、2018年『焰』(谷崎潤一郎賞)、2025年『ひとでなし』(サッカー本大賞)など。他に『植物忌』『だまされ屋さん』。昨年、突如詩に目覚める。もちろん、「しずおか連詩の会」の参加ははじめて。
環ROY(ラッパー)
1981年、宮城県生まれ。これまでに6枚の音楽アルバムを発表する。その他の活動に、パフォーマンス作品「ありか」を上演(香港 大館・2025年)、絵本「よなかのこうえん」を発表(福音館書店・2024年)、TV番組「デザインあneo」へ音楽家として参画(NHK教育・2023年〜)、展示「未来の地層」の音楽を制作(日本科学未来館・2019年)などがある。MV「ことの次第」が第21回文化庁メディア芸術祭にて審査委員会推薦作品へ入選。「しずおか連詩の会」への参加ははじめて。
水沢なお(詩人)
1995年静岡県生まれ。武蔵野美術大学在学中から詩作を始め、2016年に第54回現代詩手帖賞を受賞。2020年第1詩集『美しいからだよ』(思潮社)で第25回中原中也賞受賞。2022年に第2詩集『シー』(思潮社)、2023年には初の小説集『うみみたい』(河出書房新社)を刊行。2024年に「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」の1人に選ばれた。「しずおか連詩の会」には2回目の参加。