坪井 浩尚/プロダクトデザイナー

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プロダクトデザイナー

第43回

坪井 浩尚(つぼい ひろなお)さん

モノの存在理由を問うことで
見えてくる、「必然」のデザイン。

水が蒸気になる様をデザインした加湿器。結露の現象を取り込んだグラス。あるいは光源そのものに光を楽しむ価値を見いだした灯り。

そんな独自の極め方は、大学卒業後の修行僧としての経験が少なからず影響を与えているという。「モノが存在するには必ず理由がある」-使う人がいて、使う状況がある。すなわち必然のデザイン。「フォルムや輪郭だけでなく、その周りを見る。そこが他のデザイナーと異なるのかもしれません」。

そして、「大事なことだけ。ほかは何もいわない」。

本質を浮き彫りにする、ある種プリミティブなデザインは、今、世界でその評価を一層高めつつある。当たり前のモノをデザインの力でいかに特別なモノにできるか。彼の挑戦は多くの人の楽しみでもある。

プロフィール

1980年東京に生まれ、5歳から高校卒業まで静岡県の河津町で育つ。実家が曹洞宗の仏寺(慈眼院)であることから、'04年多摩美術大学環境デザイン科卒業後、約7ヶ月間、曹洞宗の大本山にて仏道の修行を積む。'06年Hironao Tsuboi Design設立。また、兄とともにブランド「100%」を立ち上げ、Art Director/Designerとして、生活日用品や家具、プロダクトを国内外に発信。これまでにred dot Award(独)、D&AD global awards(英)、Good Design Award等を受賞。