ホーム > グランシップマガジンG.[ジー] > 次代を創る顔 > 石井 聖岳/絵本作家・イラストレーター
絵本作家・イラストレーター
学生時代は版画を専攻するも「版画じゃ食べていけない」と一転、絵本作家を志す。運よく仕事を得たが、原画一枚に三日もかかり、「やっぱり食っていけないと思いました」。しかし、それも今は昔。二年先まで仕事が入っている。「ラッキーです」。
前途洋々、さぞかし意欲に満ちた毎日かと思えば、本人曰く胃の痛くなる思いばかり。「なぜ絵本作家になったんだろう」と我が身を恨みつつ、泣きながら描く日々だという。「でも、続けていれば後で力になる。それはわかっているんですよ」。
彼の言葉は絵本の中の文章同様、そう多くはない。そして、絵本でいえば最後の頁で彼はこう語った。
「自分は辛くても、見る人が楽しんでくれれば、それでいいかなと。僕は楽しませる側ですから」
プロフィール
名古屋造形芸術短期大学卒業。1997年、メキシコ・オアハカ州のルフィーノ・タマヨ版画工房ほか、東京、名古屋で個展。2000年『つれたつれた』(内田麟太郎/文)で絵本作家としてデビュー。主な作品に『電信柱と妙な男』(小川未明/文)、『おばけこわくないぞ!』(石津ちひろ/文)、『ぷしゅー』(風木一人/文)など。また、自作の文章を扱った作品に『もうすぐここにいえがたちます』、『いもほりきょうだいホーリーとホーレー』、『ぷかぷか』、『森のイスくん』などがある。今年、『ふってきました』(もとしたいづみ/文)で日本絵本賞、第39回講談社出版文化賞絵本賞受賞。'76年静岡県浜松市(旧浜北市)生まれ。